ブログ10本突破!!おススメ本紹介

Rです。明日からまた講義が始まりますが、9時登校が苦行になるほど堕落し切っております。

目次

ブログ10本目となった今回は、私のおススメ本を緩くご紹介していきたいと思います。たまにはこのようなまったり投稿も良いのではないかと。今後は大好きなスポーツの話題なども投稿していければと考えております。今までは学士編入試験についての情報が中心で、今度は本の紹介となるとなかなか真面目な人物像を想像してしまうかもしれませんが、全くそんなことはありません。カッコつけてるだけです。

とは言え読書は趣味の一つで、かなり雑食で幅広いジャンルに手を伸ばしています。本を買うときはネットではなく実際に書店に赴く派です。ズラリと並んだ本の中に身を任せていると、世界中の知と対峙しているような気持ちになれて心地良いんです。気のせいでしょうが。

おススメ本紹介!!

それでは早速紹介していきましょう。今回おススメする本はこちら!!

ソクラテスの弁明」です!!

読書好きの方であれば読まれたことがある方も多いと思います。タイトルだけを見るとお堅い内容で分厚い本を想像されるかもしれませんが全くそんなことはなく、60ページほどの短編で内容も単純明快です。ソクラテスは有名なギリシャの哲学者ですが、実はソクラテス自身が著した本はありません。ソクラテスの逸話はこちらの本を含め弟子のプラトンが書いた本であり、師匠の武勇伝を語っている点で若干盛っているとの説もあります。

あらすじ

ソクラテスは神様より「偉そうにふんぞり返る有識者達を論破しまくっていけ」とお告げ(神託)を受けます。ソクラテスおじいちゃんは神託を忠実に守り、各界の専門家達を論破していきます。その手法は、「確かにあなたの専門分野ではあなたに並ぶ人はそういないかもしれないけど、それ以外のことは知らないよね?なのになんか知らないことまで知ったかぶりしてない?私は知らないことは知らないって自覚してる分あんたより賢いよwww」という物です。俗に言う「無知の知」というやつですね。ギリシャ版〇ろ〇きさんという感じです。

そんなウザ絡みを続けていると当然インテリたちからの怒りを買い、ついに訴えられてしまいます。訴えられるのも〇ろ〇きさんと一緒です。本作の舞台はその裁判で、ソクラテスが自ら弁護人として原告の主張を論破していくというストーリーです。

ソクラテスは一貫して自らの行動の正当性を「弁明」しますが、極めて激しく観客を煽り散らかしたため印象最悪のまま判決を迎えます。弟子たちは焦ります。あかんソクラテスパイセン死刑なってまうと。なので減刑を聴衆に請うよう説得しますが、頑固なソクラテスおじいちゃんは従わず自身の正義を貫きます。その結果主張自体は間違ってないのにも関わらず不当な判決が・・・。

判決後、最後の弁明でソクラテスおじいちゃんが語った言葉とは。

おススメポイント

あらすじはネタバレを防ぐため相当ざっくり目に書きました。本書のおススメポイントはずばり「正しいことをすることの尊さを学べる」点です。人は誰しも価値観が異なっているため、「正義」や「正しさ」なんてのは主観的な物にすぎません。人間は賢く愚かな生き物のため、自分の正義に反する思想・人々を悪党と見なします。互いの正義が最悪の形で衝突するのが戦争だと思っています。

しかし、そんな中でもやはり人間として普遍的に正しいことってあると思うんです。それを教えてくれるのが本書のような気がしています。初めてこの本を読んだとき、自分の身を守ることなんかよりも最後まで己の信念を貫くソクラテスのように、都合の良いことではなく「正しいことをする」大人になりたいと痛切に感じました。しょうもないと思われるかもしれませんが、お天道様に恥じない行動をするって思っている以上に大切なことなのではないかと思います。

また、ソクラテスに見事に論破されるお偉いさんたちですが、現代にも非常に多いのではないでしょうか。プライドが高く、人から教わることを嫌い、自分が無知であることを認めないという気質はどちらかというと社会的立場の強い大人に多い気がします。自分も医者という専門性の高い仕事に就く身であるため、こうなる危険性を多分に孕んでいるなと痛感しました。絶対になりたくありません。本書はつい驕りそうになる自分への戒めにもなっています。

ちなみに、せっかくなので医学的な小ネタを一つ。ソクラテスはてんかんという病気の持ち主と言われています。てんかんは脳内の神経細胞が異常に興奮してしまう病気で、症状の一つに幻覚があります。幻覚には存在していない物がみえる幻視や、誰にも聞こえないはずの声が聞こえる幻聴があります。

もうおわかりでしょうか。ソクラテスが賜ったと言われる「神託」は、てんかんによる幻聴なのではないかという説があります。偉人の奇行の裏には病気と関連することが結構あるので機会があればちょっとずつ紹介させていただければと思います。

まとめ

いかがでしたでしょうか。あまり内容に踏み込みすぎると読む楽しみが減ってしまうかと思い、なるべくシンプルにまとめてみました。どんな時代でも変わらぬ尊い考えを、臨場感を持って得られる名著です。ご興味ある方は是非ご一読ください。

それでは。

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