医学部学士編入で医師になることのメリットをまったり考察してみた

Rです。GWは帰省していました。飛行機が着陸した瞬間鬼の形相で立ち上がって我先に出ようとする方を昔から不思議に思っているのですが飛行機って着陸してしばらくしたら爆発でもするのでしょうか。

最近初めて病院見学に伺ったり日々の病院実習を行う中で、医学部学士編入で医師になることって案外メリットもあるのではないかとふと思い記事にしてみることにしました。

年齢を筆頭に不安要素満載の医学部学士編入ですが、悪いことばかりではないということを知っていただければ幸いです。

目次

「話がわかる人間」として接される

個人的にこれは非常に大きいです。例えば医局内の香ばしい人間関係や周辺施設とのくだらない縄張り争いといった「大人の事情」について、「まあサラリーマンでもあると思うけど」といった感じで赤裸々に語ってもらえます。従って、病院見学に行った際はより深くまで情報を得ることができるなという感覚があります。

また、このような話をしてくださるということは少なくとも子供扱いはされないということでもあります。一般生も当然立派な大人なのですが、子供をあやすように学生に絡む医者は少なからず存在します。

私の場合実際の年齢がそこそこいってることに加え見た目が相当老けているということも拍車をかけていますが、学生をなめ切ったうざ絡みをされないというのは非常に楽です。

怖い医者が怖く感じない

1点目と重なるかもしれませんが、実習でも結構感じるおじさんならではのメリットです。

例えば実習で若い先生から教授や部長について「怖いから礼儀正しくね!」とびびらされることがたまにあるのですが、私の場合実際に会って会話をすると激怖と噂の重鎮医師もたいていはご機嫌に喋ってくれます。

重鎮がいなくなった後、「あんなにご機嫌なのは珍しい」と他の先生から言われることも何度かありました。

これは編入生だからというより私がMRという医者をヨイショするプロフェッショナルであったことが大きいと思いますが、こちらがびびらないと相手も対等に接してくれます。

「偉い(とされている)大人に慣れている」というのも編入生の強みなのではないでしょうか。

フリータイムをより有効活用できる

医学部生活は数多の試験やレポート等の課題が襲いかかり、とにかく時間が無いと思われがちですが、私見では間違いなく仕事の方が大変です。

時間割的に臨床実習が始まるまでの座学は最長でも9〜18時です。社畜経験者であればどんなホワイト企業だよって感じです。

また、精神的なゆとりも全く違います。会社や得意先に対して責任を負っている仕事と違い、学生はたとえ怠慢かまして留年したとしても困るのは自分とせいぜい親くらいです。他人に迷惑はかけません。

以上のことから、まともな人生を歩んでいる大人であれば医学部生活は相当ゆとりがあると感じるはずです。この時間の貴重さに対する認識が編入生は高いと感じます。

実際私の同期はプログラミングを勉強する者、読書に勤しむ者、YouTuberとして活動する者などがおり、私も米国医師免許試験の勉強に勤しんでいます。

医者になる準備をしながら本業以外の時間で自己研鑽に励めるというのはこの上なく価値があります。

患者さんとの話の幅が広がる

社会人時代、医者は社会を知らない天才であると思っていました。ほとんどの医者・医学生は特に天才でもないのでこの認識は間違いだったのですが、社会を知らないという点は間違っていないと今でも思います。

病院に来る患者さんの大半は社会人です。そんな患者さんとの信頼関係を構築する際に、患者さんの仕事の話を伺うのは非常に有効な手段と感じます。実際臨床実習で担当した患者さんに仕事の話を振ると生き生きとした表情でときにはやりがいを、ときには愚痴を話してくれます。そんなときに同じ仕事の痛みを知っている人は絶妙な相槌を打てるものです。

医療面接の授業を行う先生方はとりあえず「傾聴」って言っとけば良いと思っている節がありますが、何の知識も経験もない人がウンウンと頷いていても、話し手としては「こいつ何もわかってないな」と感じます。必ずばれます。傾聴の効果は聞き手の経験値によって大きく左右されると私は考えます。

ただ、患者さんとの話を広げる医者=良い臨床医であるかどうかは私にはまだわかりません。もしかしたら診療に関係ない話をダラダラとして診察に時間がかかるというデメリットになるかもしれません。それでも現時点ではメリットとなるのではの考えこちらに挙げさせていただきました。

まとめ

今回は私の考える医学部学士編入で医師になることのメリットを書いてみました。医学部学士編入は年齢的にはハンデですが、不利なことばかりではありません。

是非豊富な経験を活かして素敵な医師になっていただきたいと思います。

他にもこんな良いことあるのではと思った方は是非コメントお願いします。

それでは。

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