古の記憶②〜大阪大学小論文・面接試験〜

Rです。学生の間でも有名な癖強先生と大学ですれ違ったときに引かれるレベルの声量で挨拶することにはまっています。

今回は医学部学士編入試験体験記第二弾ということで大阪大学の小論文・面接試験の体験記を記します。

筆記試験体験記はこちらをご覧ください。

例のごとく古の記憶すぎるためはっきりと覚えていない点も多々ありますがお許しください。

目次

歓喜の筆記試験結果発表〜本番当日

筆記試験体験記でも記した通り、筆記試験は物理・化学で爆死、生命科学でがっつり稼いで英語は堪えるという内容で、合否は五分五分かなという手応えでした。

合格発表の日は仕事だったのですが、心を整えて結果を見たいということで朝得意先を回った後わざわざ自宅に帰り、部屋で正座をして結果を開きました。

ありました。自分の番号。

体の奥の方から変な声が出ました。

もちろん本気で受かるつもりで勉強に励んでいましたが、まじで通るとは。嬉しい気持ちと、こんなやつ通して阪大大丈夫かという気持ちが入り混じる複雑な感覚でした。

しかし、感傷に浸っている暇はありません。

小論文対策は某大手予備校の講義、面接対策はネットで先輩方の体験記を参考にしつつできる限り想定質問とそれに対する回答を作成しました。

本番前日はケチらず千里阪急ホテルに泊まり、体調管理万全で臨みました。

小論文

さて、いよいよ二次試験です。

私は今までの人生いかなる試験でも会場にいる人たちを見渡して「あ〜こいつら全員俺よりアホなんだろうなあ」と考えていました。言い聞かせていたわけでなく本気で思っていました。

しかし、今回ばかりは様子が違いました。何やら賢そうな人たちが集結しているではないですか。

思えばここで勝負は決まっていたのかもしれません。二次試験なので人数は少ないのですが、襲いかかる知に圧倒されている自分がいました。

試験は小論文→面接の順番で進みます。

小論文の内容を詳細に記憶はできていないのですが、健康寿命を延伸するための方策を聞かれ運動の重要性について熱く語った記憶があります。

一問目と二問目で書いた内容が被る部分があり、若干やらかした感がありました。

手応えについてはなかなか難しいですが、あの場面で自分が持てる全ては出し切れたかなと感じています。

面接

小論文のなんとも言えない感触を残したまま面接試験がスタートします。

受験番号順に面接会場へ案内される形で、私はちょうど真ん中くらいの順番でした。

面接室に入ると、3人の面接官がいました。就職試験のときから意識している「部屋に入った瞬間目で相手を制圧」を実践し、ガンを飛ばします。

勝ったと思いたいところですが、さすが相手は阪大の教授、全くひるみません。当たり前ですが。

面接の内容自体一人ずつ先生が質問していく形で、は志望動機などのごくありきたりな質問から始まりました。

2人目の先生が開口一番「文系?!良くここまで来たね、こういう人が来るのが学士編入試験の醍醐味だねえ」と仰いました。

あ、こいつは曲者だなと思いました。

将来の希望を聞かれ、スポーツドクターでスポーツ障害の治療だけではなく運動の重要性を伝えていくことで健康寿命の延伸に貢献したいということを答えたところ、「素人的な意見だけどまあ間違ってはいないね!」と一蹴されました。

やかましいわと思っていると「運動を管理するアプリを保険適応とすることについてどう思う?」と予期せぬ質問が飛んできました。

焦ってしまい後で冷静に考えてみたときの答えとは全く異なる頓珍漢な回答をしてしまい、先生も目を瞑りながら終始首を傾げるという地獄の時間が流れました。

3人目の先生は物腰柔らかく感じの良い先生だったのですが、手元の資料をパラパラとめくりながら口を開きます。



























「大学の成績がちょっと…これは学生生活を謳歌していたという理解でよろしいでしょうか?」
































お、おう

ですよね、この大学はCが最高評価なのかと見間違いますよね。

「大学生活を謳歌する間もないほど部活に打ち込んでおりました」






























静寂

いや、部活の話は深掘りしてくれないんかい。

こんな感じで空振り続きの面接が終了しました。

試験終了後〜合格発表

試験終了後、会社の先輩と合流して梅田で爆飲みしました。「筆記試験通っただけでも凄い」と苦し紛れの労いをしてくれたのですが、そんな所を目指していたわけではないので悔しい思いしか残りませんでした。

筆記試験もギリギリ通過であろうと自覚していたので、まあ落ちただろうという感覚でした。

そして合格発表の日、験担ぎも含め今回も正座にて合格者一覧ページをタップしました。






























ありませんでした。

お前みたいな私立文系脳筋体育会系野郎が阪大を目指すこと自体おこがましいと言われてしまいそうですが、本気で悔しかったですね。

しかし完敗でした。何回やり直してもだめだったと思います。

私はアスリートなので「挑戦したことに意味がある」なんて甘っちょろいことを言うつもりはありません。

目の前にあるのは「阪大を受けて、落ちた」という事実のみです。

この不合格という事実に意味が生まれるのは将来振り返ったときです。この悔しさをバネにより一層精進し、立派な医師になれば「あのとき受かっていたら阪大で調子に乗っていたかも」と振り返ることができます。そうなれるよう今後も自分の人生に魂を込めていきたいと思います。

ということで長文にお付き合いいただきありがとうございました。

他の大学についても思い出せる限り体験記を書いていきたいと思います。

それでは。

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です