古の記憶①〜大阪大学筆記試験〜

Rです。気が狂ったように病院見学行きまくる人のバイタリティをちょっとだけ分けてもらいたいと切に願う昨今です。

今回は、今更感満載ですが医学部学士編入試験の体験記を綴っていきたいと思います。

もはや古の記憶のため曖昧な部分も多々あるかと存じますがお許しください。具体的な問題は阪大の場合取り寄せることができますので、是非入手してください。 

目次

医学部学士編入試験のラスボス:大阪大学

大阪大学は私の第一志望かつ恐らく医学部学士編入試験最高難度であろう大学です。

試験内容は物理・化学・生命科学・英語の4科目。

物理・化学はいずれも大学院レベルで、理系の猛者が集う阪大受験者でも平均点は20〜30点台と文系戦士の私にとっては地獄そのものです。

生命科学は記述問題が多く、深い考察力と技術力が求められます。

英語はほとんどの問題が記述でかつ英作文が出題されます。現在は試験は無くTOEFLまたはTOEICのスコア提出に置き換わっているようです。

全科目隙のない布陣です。まさにラスボス。

この怪物にどのように対抗していくのか、試合開始です。

1限目:物理

朝からコーヒーとレッドブルをギンギンにキメて試験に臨みます。

大問1で勉強してきたはずの微分がなかなか解くことができず焦りまくります。意味を全く理解せずとにかく暗記する戦法の限界を感じながら部分点をもらうため適当に書きまくった記憶があります。

後半の問題はもはや何を聞かれているのかもわからない状態で、後の科目に体力を残すために寝てしまおうかと思うくらいわかりませんでした。

感覚的には前半の問題で数問正解+部分点をかき集めても10点台かなという感じです。一科目からだいぶメンタル折られます。

2限目:化学

絶望の物理から気持ちを切り替えようとするも続く化学も選りすぐりの難問たちが襲いかかってきます。

試験開始直後一通り問題見渡す私に衝撃が走ります。























最後の有機化学の問題が…変わっている…

これ恐らく同じ年に受けた受験生全員が受けた衝撃だと思うのですが、毎年最後の大問は有機化学の反応の問題が出ていました。

例年は化学反応の結果生成した物質の構造式を書くスタイルだったのですが、この年は日本語で「○○+△△」とだけ書かれていて、反応前の構造式も全て書かなければいけませんでした。

はい、絶望です。

他にも量子化学の意味不明な問題が出るなど完全に手も足も出ませんでした。10点取れていれば良いかなという手応えです。

3限目:生命科学

絶望の昼休憩でおにぎりも喉を通らないかと思いきや普通にしっかり食べました。

2科目を終えて突破からは程遠い内容でしたが、不思議となんとかなると思ったのは「こんな難しい問題誰が解けるんだ」と確信を持って思えたからだと思います。

さて、ここが勝負です。私が阪大に合格する唯一の突破口はとにかく生命科学で得点を稼ぎまくることです。

幸いなことに私は比較的記述問題や考察系の問題が得意で、重箱の隅的な知識を問う問題ではなく考察、記述力を主に問う阪大の問題は得意な方でした。

記述問題は「嗅細胞は100個程度しかないにも関わらずおよそ無限の匂いを嗅ぎ分けられるのはなぜか」という某大手予備校受講者であれば恐らく瞬殺できるであろう問題をはじめ、奇問は無くしっかりと勉強してきた人であれば高得点が狙える内容でした。手応えとしては6〜7割は取れたかなという感じです。

私が記憶している範囲では手が出なかった問題はありませんでした。しかしそれは周りの受験生も同じで、どれだけ差を付けられたのかはわかりませんでしたが一筋の光を見出だすことができました。

4限目:英語

英語は現在は外部試験に置き換わっているので手短に。

英作文がやはり強敵でしたが最後の力を振り絞って全て埋めました。手応え的には5〜6割取れたら良いなという感じです。

結果

私にとって一世一代の大勝負となった阪大挑戦は死力を尽くした死闘となりました。

結果ですが、以前の記事でも書いたように合格することができました。得点開示していないので具体的な点数をお示しできず申し訳ありませんが、とにかく上位19名に滑り込むことはできたようです。

試験を終えて

物理・化学で絶望を味わった試験でしたが、不思議と試験中も終了直後も「ワンチャンあるかも」と感じていました。

その理由は、やはり「こんな問題理系ガチ勢だろうと無理だ」という確信があったからです。

4科目受験でありながら物理・化学は誰もできないのでこれはもはや2科目受験だと自らに言い聞かせ、発表を待ちました。

初めから捨てるのはあまりにリスクが大きいですが、自分のベストを尽くして勉強した結果できない問題に直面した際は「他の人もできない」と割り切ることはメンタルを保つためにも重要な心構えなのではないかと思います。

阪大受験はこの大切な教訓を私に教えてくれた経験であったように思います。

まとめ

医学部学士編入試験R VS阪大のレポートは以上です。改めて面接試験の様子や他の大学の試験体験記も記したいきたいと思いますので特に楽しみにはせずお待ちください。

それでは。

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